女性化乳房症の重症度は、通常Simon分類で評価します。1度は皮膚の余剰のない小さな増大、2a度と2b度は中等度の増大で、皮膚の余剰がないものとわずかにあるもの、3度は胸が垂れるほど皮膚がたるんだ著しい増大です。段階が重要なのは、それが術式の大部分を決めるからです。低い段階は乳輪の縁の小さな切開から扱うのが通常で、3度では組織に加えて皮膚も切除するのが通常です。それにともなって、傷跡も、回復も、費用も変わります。
乳輪を中心とした、小さいながら目に見える増大で、皮膚の余剰はありません。ほかは平らな胸に、乳頭のあたりだけがふくらんで見える状態として現れることが多いです。手術を行う場合は、乳輪の縁に置いた小さな切開から扱うのが通常です。
乳輪を越えて広がる中等度の増大で、皮膚の余剰はまだありません。乳頭だけが目立つのではなく、胸全体が厚く見えます。同じ小さな進入路から、乳腺の切除に周囲の脂肪の脂肪吸引を加えるのが通常です。
同じ中等度の増大に、わずかな皮膚の余剰が加わります。皮膚は伸び始めているものの、許容できる範囲で戻ると見込まれる状態です。手術は2a度と同じ系統で、皮膚についてのこの判断こそ、診察で確かめるべきところです。
はっきりした皮膚の余剰をともなう著しい増大で、胸が垂れ、ひだができています。組織に加えて皮膚も切除する必要があるため、切開は長くなり、傷跡が残ることは計画上の引き換えになり、回復の期間も費用の帯も変わります。
この分類が実際に測っているのは2つです。組織がどれだけあるかと、その組織を取り除いたあとに上の皮膚が戻れるかどうかです。若く弾力のある皮膚は多くを許容するため、同じ量の胸でも段階が分かれることがあります。2b度の境目が診察でいちばん難しい問いになるのも、見積もりの前に皮膚を診る術者は診療をしていて、写真だけで見積もる術者は計算をしているだけだといえるのも、同じ理由です。
ご自身での見当づけは、選択肢とおおよその費用を把握するには十分ですが、それを根拠に手術を決めるには足りません。そもそもその組織が乳腺なのかどうかが先の問いで、/ja/conditions/gynecomastia/vs-chest-fat/ でお答えしています。誰も手術をせずに治まる可能性があるかどうかは /ja/conditions/gynecomastia/will-it-go-away/ です。