疾患 · 女性化乳房症

乳腺か、脂肪か。
1分でおおよその見当がつきます。

女性化乳房症は乳腺組織、偽性女性化乳房は脂肪で、この2つは反応するものが違います。脂肪は減量に反応し、乳腺は反応しません。確かめ方は1分で済みます。胸の外側から乳頭に向かって、親指と人差し指で組織をつまんでいってください。乳腺組織は乳輪の真下に、硬貨ほどかそれ以上の大きさの、縁のわかる硬いゴムのような円盤として触れます。脂肪は最後まで均一にやわらかく、押さえられるはっきりしたものがありません。

乳頭のふくらみ

痩せた胸に出るものも、 同じ組織です。

乳頭のふくらみは、少量の乳腺組織が痩せた胸に現れたときの見え方です。円盤が乳輪の真下にあって乳輪を前へ押し出し、やわらかいドームをつくります。暖かい場所や運動のあとにいちばん目立ちます。しつこい脂肪だと思ってこのページにたどり着く方が多いのは、まわりはすべて食事と運動に反応するのに、このドームだけが反応しないからです。そこが見分けの手がかりです。胸全体に散った脂肪は体脂肪が落ちれば平らになりますが、乳腺を背にした乳輪は形を保ち、胸によっては、まわりの脂肪が消えるほど目立つようになります。

よく見かける助言の繰り返し(減らして、胸を鍛えて、また減らす)が、この場合にかぎって行き詰まるのもそのためです。トレーニングは組織の後ろの筋肉を大きくし、減量はその横の脂肪を減らしますが、どちらにも乳腺を取り除く仕組みはありません。正直に言い直すと、こうなります。つまんだ感触が脂肪であれば、ジムの計画のままで正しいです。円盤であれば、判断の対象は小さな組織であって、自制心ではありません。

並べて見る

4つの違い。 今日のうちに確かめられます。

感触

乳腺: 乳輪の下に、縁のわかる硬いゴムのような円盤。脂肪: 均一にやわらかく、つまんだどこにもはっきりした構造がありません。

位置

乳腺は乳頭を中心にまとまります。乳腺組織があるのがそこだからです。脂肪は胸全体に広がり、脇や腹部へとつながっていきます。

減量への反応

脂肪は体のほかの部分と一緒に減ります。乳腺は減らず、痩せた胸に残るぶん、かえって目立つことがよくあります。

乳腺は、乳輪が前に出たドーム状の形をつくります。脂肪はより低い位置に垂れ、姿勢とともに動く全体的な厚みをつくります。

この違いが効いてくるところ

組織が違えば、 あとはすべて違います。

この区別は学問上のものではなく、治療の区分そのものを決めます。偽性女性化乳房は減量で扱い、手術になるとしても脂肪吸引のみです。残ってしまった本当の女性化乳房症は乳腺を切除して取り除き、周囲の脂肪に脂肪吸引を加えることもあります。その配分が、術式も、傷跡の計画も、費用も決めます。書面の見積もりが写真ではなく診断のあとに来るべきなのは、このためです。段階と、それぞれに通常必要になるものは /ja/conditions/gynecomastia/grades/、自然に治まるかどうかは /ja/conditions/gynecomastia/will-it-go-away/ にあります。

FAQ

率直な問いに、 率直にお答えします。

乳頭のふくらみは女性化乳房症ですか。
多くの場合はそうです。ふくらんだ、あるいはドーム状の見え方は、乳輪の真下にある乳腺組織の円盤が乳輪を前に押し出すことで生まれます。胸のほかの部分が引き締まっていても、それは定義上、女性化乳房症です。脂肪だけで、乳頭を中心としたその形が生じることはまれです。
減量すれば治りますか。
偽性女性化乳房であれば治ります。そちらは脂肪だからです。乳腺組織は減量では取り除けません。痩せている方ほど、減量後にふくらみが目立つようになったと感じることがよくあります。乳腺の周りの脂肪だけが減って、乳腺は減らなかったためです。
触っただけで本当にわかるのですか。
つまんで確かめる方法は、最初の目安としては有効です。乳腺は乳頭の下に、縁のはっきりした硬いゴムのような円盤として触れ、脂肪は均一にやわらかく触れます。これは絞り込みであって、診断ではありません。感触があいまいなときは超音波で決着します。
自分で確かめるのではなく、医師の診察を受けるべきなのはどのようなときですか。
片側だけのしこり、硬い、あるいは動かない腫瘤、急に現れた痛み、乳頭からの分泌、皮膚の変化です。いずれも、比較表ではなくきちんとした診察の対象です。男性の乳腺組織にも、まれではあるものの、女性の乳腺と同じ病気が生じることがあります。